2017.5.16 ブログ
布団のダニ対策について。駆除や対処法等プロの意見。
最近はふとん用掃除機が大ヒットしていますね。既に使っている方や、購入を考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
昔から、掃除機のヘッドを変えてベッドや布団を吸えるようにするタイプはありましたが、専用となるとそう数は多くなかったと思います。それだけ、ダニやホコリに敏感になっているという事ですね。
昔からダニやホコリは家の中にあったはずなのに、なぜ近年になってここまで嫌われるようになったのでしょうか?
気になって調べてみると、どうやら家の気密性が関係しているようでした。昔の住宅と違い、今の家は気密性に優れています。すきま風が入らない分、湿気は室内にこもりやすいので、ダニにとっても住みよい環境になってしまったという事ですね。
また、昔より女性が家に居る時間が短くなり、部屋の換気や掃除がコマメに出来なくなった事も関係しているようです。クーラーの性能も上がり、いつでも一定の温度と湿度が保てるので、窓を開ける必要がほとんどなくなりました。
夏は涼しく冬は暖かく、湿度もエアコンや加湿器で調整出来るので、いつでも快適です。私たちとって住みよいこの環境は、実はダニにとっても最適な環境なんです。適度な温度と湿度が、ダニの繁殖には丁度いという訳です。その結果、ここ数年でアレルギー性鼻炎やぜんそくなどの症状を訴える人が、多くなったようです。
ダニ退治の方法
数年前に、あるTV番組がダニ退治特集で色々実験をしていたので見てみました。結果は…一緒に見ていた母も驚きの結果ばかりでした。皆さんもショックを受けるかもしれませんが、参考までに読んでみてください。
洗濯してみる
一番効果的な気はしますよね。ダニ対策で、洗える布団を求めて来る方も沢山いらっしゃいます。
しかしなんと!実験では、水の中でもダニは2時間生き続けていました。洗剤液の中に7日間浸けておいても、まだ生き続けていたそうです。凄すぎですね。ですが水で洗うことでアレルギーの主な原因となる、死骸は取り除くことが出来ていました。また、ダニの餌になる皮脂と塩分や生きているダニも洗い流せるので、有効な手段だと思います。
とはいえ、なかなか家でふとんを洗うのは大変ですよね。
3年に1度はふとん専門の「丸洗い」に出してさっぱりさせましょう。
ふとん専門の丸洗いでキレイさっぱり
ふとん専用掃除機
どのメーカーのものかは言ってなかったと思いますが、繊維の中に入り込んだダニが鋭い爪でしがみつき、全体の80%はふとんに残っていました。
また、紫外線を出すふとん掃除機もありますが、強力な紫外線を出す機械で紫外線だけを6時間当て続けても、ダニは元気なままでした。掃除機で吸うこと自体は、死骸は取り除けるので有効だそうです。
天日干ししてみる
気温も高く、天気のとても良い日に6時間天日干しをした結果、表面のダニですらほとんど生きていました。なんとダニは、50度以上を30分はキープしないと撃退出来ないそうです。太陽の熱も、紫外線もダニには有効とは言えなさそうですね。
結局どうやったら退治出来るの??
高温乾燥機のあるコインランドリーか、真夏の天気の日に、日当たりのいい場所に置いた車の中にふとんや毛布を入れておくとよいそうです。ただ主なアレルギーの原因はダニの死骸なので、この方法だとイマイチな気もします。どうしても大量に発生してしまって、噛まれたりした時にはよさそうですね。
本格的な退治には、普段のお手入れプラス、3年に1度を目安に「丸洗い」がオススメです。家庭で普通に洗えない羽毛も水洗いで汗ジミやダニの死骸もサッパリ出来るのと、高温乾燥で生きているダニ退治にも有効です。
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それでも外干しが必要な理由
太陽の下に干すことで、除菌とふとんの湿気を飛ばすことが出来ます。
ダニは湿度50%以下になると活動が弱まり、繁殖が出来ません。ダニは家中に居るものなので、そもそも寝具から完全に消すという事に無理があるんでしょうね。それでも、アレルギーの原因にもなる死骸をコマメに取り除いたり、なるべく繁殖させないように上手に付き合っていくことが大切ですね。
敷ふとんはダニの数ナンバーワン!
掛ふとんと違い、簡単には洗えず一年中使う敷ふとんには約10万匹のダニが居ると言われています。主にふとんに住んでいるダニは「ヒョウダニ」という種類で、これは人を刺すことはありません。ただ全体の90%は死骸で、この死骸がアレルギーの原因になるので、なるべく取り除きたいですね。
そのダニアレルギー、敷ふとんで変わるかも?
わたしは以前ダニアレルギーで、夜中の鼻炎症状にかなり悩まされていました。特に梅雨の時期がキツく、薬を飲んでいても鼻水が止まらずなかなか寝付けない事も。綿布団や羊毛布団には、約10万匹のダニがいると言われていますから、活動が活発になる梅雨の時期はもっと居たかもしれませんね。
寝具にダニが居るんだろうとは思っていましたが、干したり小まめにシーツを洗っていれば大丈夫!と考えていた私は、5年間同じ敷ふとんを使い続けていました。量販店などでも売られている、普通の敷ふとんです。段々と寝ていて腰が痛くなってきたので買い替えを考えていた頃、当店でも人気NO 1の「整圧敷ふとん」に出会いました。
元々は腰痛を和らげるために「整圧敷ふとん」を購入しましたが、気が付くと梅雨時期に酷かったアレルギー反応がすごく楽になっていたんです。
ダニが繁殖しにくい敷ふとん
もちろん新しい布団なので、アレルギーの原因である死骸がなく楽になったという事も考えられますが、7年以上使ってもまだ大丈夫です。
それはなぜか…簡単に言うと、普通の布団と違って湿気を溜め込まない構造にあります。普通の綿布団や羊毛布団は、それ自体がダニの住処であり、ご飯を食べ繁殖する場所になってしまうんです。「整圧敷ふとん」は高密度のウレタン素材なので、内部には侵入出来ません。どうしても家の中にはダニが居るので表面にはついてしまうのですが、湿気が無いので繁殖しにくく、綿や羊毛ふとんのように爆発的に増えることはありません。アレルギーの原因となる死骸も表面に残りますから、掃除機で簡単に吸い取れちゃいます。
これが、当初の目的の腰痛だけでなく、アレルギーまで楽になった要因だと思います。
ダニをすべて消すことは不可能ですから、少しでもアレルゲンとなる死骸や糞から身を守れる環境にしたいですよね。